高齢者を支えたい…

高齢者を支える仕事やそのやりがいに迫る

訪問ヘルパーのやりがいとは

訪問ヘルパーは、自力で生活することが困難な高齢者が快適な生活を送れるよう支援する職業だ。通常のヘルパーと異なる点は、介護施設ではなく高齢者が生活している場所に訪問して介護を提供する点だ。自宅で生活をサポートすることで、高齢者は介護施設にいるより安心して暮らせるというメリットがある。そのため訪問ヘルパーの職場の多くは、サポートする高齢者の家になる。

例えば食事は、高齢者の自宅で料理を作り、食べやすいように砕いてから提供する。睡眠であれば、普段利用者が使用しているベッドまで連れて行き、寝付くまで本を読んだり背中をさすったりして、快適な睡眠をとれるようサポートする。
排せつは自宅が極力汚れないよう、オムツを装着してあげることが多い。高齢者の中には、自身の排せつしたもので自宅が汚れることを嫌う人が多くいる。そのため、排せつ後のケアは丁寧に行わなければならない。

このように多種多様な業務を担う訪問ヘルパーは、非常に大変な職業だ。汚物も扱うため、汚いと感じるような作業もたくさんある。しかし、それ以上にやりがいを感じることができる職業でもある。
やりがいを感じる瞬間は、何と言っても高齢者の笑顔を見た時だ。「ありがとう」と感謝された時は、嬉しくて仕事を続けていて良かったと感じることができる。
ストレスを感じることも多いが、高齢者を手助けしているというやりがいを感じつつ、仕事に対する達成感も味わえるのが、訪問ヘルパーとして働く魅力だ。

グループホームでの介護のやりがい

グループホームは利用者数を少人数に設定している場が多い。その為、収容人数が多い施設よりも利用者1人ひとりとのコミュニケーションが密になる。仕事の忙しさに追われて1日が終わるのではなく、利用者ときちんと向き合い、会話をする等の時間が多くとれるのも特徴でもある。

このような場では、利用者に家庭的な雰囲気や居心地の良さを感じてもらうのが重要である。居心地が悪くて自宅に帰りたがる利用者を宥めて一日が終わってしまわないよう、楽しく過ごしてもらえる工夫が必要だ。

グループホームの利用者は認知症の人も多い。食事を終えても食べてないと言い、排せつのためにトイレに行って介助しようとしても忘れてしまい、便秘の原因を作ってしまうケースもある。

目の前の利用者に同じことを言われても、根気よく接して慣れていくうちに忍耐力がつき、精神的なたくましさを身に着けられるようになる。そうして働いていれば、相手を傷つけずに会話をするコツや介助が続けられる工夫もだんだん身についてくるだろう。利用者との距離が近くなり、話を聞いたり介助をするのは大変な時もあるが、相手との関係が良好な時は、自分を信じて任せてくれる、話をしてくれると感じられる場でもあり、その中でやりがいを感じられることも多い。

単に仕事をこなすだけでなく、利用者とのコミュニケーションをきちんととりたい、介護が必要な人が何を求めているのか、必要な援助は何かをもっと知りたい、そう考える人にふさわしいスキルとやりがいを見つけられるのがグループホームの仕事だ。
そもそもどんな仕事をするのか、どんな働き方があるのか、グループホームについての詳細はこちらで知ることが出来る。